ブルームバーグ 2020/6/3/8:00

 



債券下落か、米長期金利上昇で売り先行-超長期は持ち直すとの見方も

6/3

"債券相場は下落が予想されている。前日の米国債市場で長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行する見通し。一方、軟調な推移が続いている超長期債は投資妙味が出ているとして、同ゾーンを中心に相場は持ち直すとの見方も出ている。 〇長期国債先物(6月物) 152円10銭付近~152円20銭台前半か(前日152円19銭) 〇新発10年物国債(358回債)利回り 0.005%程度か(前日0.005%)   先物夜間取引で6月物は取引序盤に152円15銭まで下落。その後も米国債相場の軟化を背景に上値の重い展開が続き、結局は前日の日中取引終値比2銭安の152円17銭で引けた。 市場関係者の見方 東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト 〇きょうの債券相場は弱含み後に切り返し、イールドカーブも最後はスティープ(傾斜)化一服を見込む 〇あすの30年債入札を前に超長期ゾーンの調整が続いているが、米国債のスティープ化を割り引いても、絶対水準やカーブ上で30年債の妙味はあろう 〇先物中心限月の予想レンジは152円10銭~152円22銭"





【米国市況】S&P500種は3日続伸、円が108円台に下落

6/3

"2日の米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続伸。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和される中、新たな景気刺激策や経済の明るい兆候を好感して買いが続いた。ドル指数は4日続落。  〇米国株は続伸、S&P500種とナスダックは3日連続高 〇米国債は小幅安、10年債利回り0.69% 〇ドル指数が4日続落、円など安全な通貨も下落 〇NY原油は大幅反発、OPECプラス会合控え減産延長に期待 〇NY金、リスク選好で続落-米社会不安を警戒しもみあう場面も   S&P500種株価指数は3月4日以来の高値に上昇、構成銘柄の騰落比率は2対1となった。銃メーカー株は続伸。抗議デモに対して市や州が行動しない場合、大規模な軍を投入するとトランプ大統領が表明したことが背景にある。   S&P500種は前日比0.8%高の3080.82。ダウ工業株30種平均は267.63ドル(1.1%)高の25742.65ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.69%。   インベスコのグローバル市場ストラテジスト、ブライアン・レビット氏は「毎晩ニュースで見る出来事から判断すると、状況は悪化していると誰もが認識しているが、市場が注目しているのは改善していると考えられることだ」と指摘。新型コロナ感染は「全般的に頭打ち」になっており、「感染が深刻な地域でも一部で伸びが鈍化しつつある。社会の動きは勢い付き、経済活動再開は加速し始めている」と述べた。   外国為替市場ではドルと安全通貨が下落。経済活動再開や堅調な経済指標を背景に、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に伴うリスクプレミアムを解消する動きが続いた。   主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは円に対して1%上昇の1ドル=108円68銭。対ユーロでは0.3%安の1ユーロ=1.1167ドル。   ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成される「OPECプラス」は協調減産の延長で合意に向かっていることが、関係者によって明らかになった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比1.37ドル(3.9%)高い1バレル=36.81ドルで終了。ロシアとサウジアラビアの対立でOPECプラス会合が決裂した3月6日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.25ドル上昇の39.57ドル。   ニューヨーク金先物相場は続落。景気対策と世界経済に関する明るい材料を受けて、リスク資産が選好された。トランプ大統領が軍投入も辞さないと述べたことを受け、米社会不安が一段と悪化するとの懸念とリスク志向がせめぎ合い、早い時間の取引では金相場はもみあう展開だった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.9%安の1オンス=1734.00ドルで終了。"